ご予約・お問い合わせこちら

ガスパル、恋に散る。(2度目)

農家民泊JUGEMUのロバ、7年越しの夢に再挑戦

我が農家民泊JUGEMUの看板動物、オスのロバ・ガスパル(7歳)に、またしても春が訪れた。「またしても」というのがミソで、実はこれ、2度目の挑戦なのだ。
約1年前、近所のらくだ舎オーナー・千葉氏と私は、「ロバを増やそう」という計画のもと、共同でメスのロバ・ミミオレを購入した。ガスパルの長年の孤独に終止符を打つべく、去年さっそくお見合いを試みたのだが…そのときのミミオレはすでに妊娠中。タイミングが悪く、ガスパルの恋は実らなかった(成就しなかった)。

そして今年、満を持しての再チャレンジ。ガスパル7歳、人間でいえばいい大人だ。今度こそ、と期待に胸を膨らませて当日を迎えた。

第一幕:デートに行く前から逃げる男(2度目)

らくだ舎まで歩いて移動させようとしたところ、ガスパルが途中で脱走した。

待て待て待て待て。去年も会っているだろう、ミミオレのことを知っているだろう。なぜ逃げる?しかしロバというのは「頑固」で名高い生き物。7歳になっても、その頑固さは健在だった。10分ほどの攻防の末、なんとか捕まえて事なきを得た。ハプニング第一弾、終了。

第二幕:会えたと思ったら、蹴られた

らくだ舎の放牧場にガスパルを入れると、すぐにミミオレを発見。そこからのガスパルの行動は迷いがなかった。一目散に駆け寄り、猛アタック開始。去年は「妊娠中だから」と引き下がったガスパル、今年は違う。7年分の、いや少なくとも1年分の鬱憤を一気に晴らすかのような突進だった。

しかしミミオレは、そんなガスパルの「距離感ゼロ」なアプローチを容赦なく一蹴した。文字通り、蹴った。後ろ足で、全力で。

ガスパルの鼻から出血。

この一部始終、実は私は見ていない。後日、千葉氏から報告を受けた。「ガスパル、鼻血出してな」。思わず「え?」と聞き返してしまった。ガスパルよ、気持ちはわかる。去年は妊娠中で泣く泣く我慢した、そのリベンジだったのだろう。だがしかし、相手の準備ができていないうちに突撃するのは、ロバ社会においても、人間社会においても、あまりよい作戦とは言えない。

第三幕:JUGEMUには帰れません、しばらく

現在、ガスパルはらくだ舎の放牧場に「出稽古」中だ。JUGEMUには帰さず、しばらくミミオレと同じ空間で過ごさせて慣らしていく作戦である。毎日少しずつ距離を縮め、信頼関係を築いてもらう。恋愛とは、そういうものだ、ガスパル。7歳、まだまだこれからだ。

千葉氏も「ミミオレも最初はびっくりしただけだと思う」と温かく見守っている。JUGEMUとらくだ舎、ふたつの放牧場にまたがったロバの恋物語、第二章はまだ始まったばかりだ。

追記

ガスパルの鼻の傷は大したことなく、翌日には元気にしていた。ロバは丈夫だ。心の傷については、本人のみぞ知る。

― 続報をお待ちください―