農林水産省が昨日、プレスリリース「農泊インバウンド受入促進重点地域」28地域を選定!」を配信しました。
インバウンドの更なる受入促進を後押しします
農林水産省は、農泊地域への訪日外国人旅行者(インバウンド)の更なる受入促進に向け、これまで農泊に取り組んできた地域の中から、「農泊インバウンド受入促進重点地域」28地域を選定しました。趣旨
訪日外国人旅行者(以下「インバウンド」といいます。)の需要の回復を受け、ゴールデンルート(東京、富士山、京都、大阪など日本の主要観光都市を周る観光周遊ルート)から農山漁村へ一歩踏み出す地方誘客と地方消費をより一層促すことが重要農林水産省は、農山漁村滞在型旅行「農泊」に取り組む地域において、令和7年度までに年間延べ宿泊者数に占めるインバウンドの割合を、令和4年度実績の約2.5%から10%に向上させることを目標として、地域の取組を支援しています。
農山漁村地域へのインバウンドの受入促進に向けては、的確なターゲット設定のもと、ソフト・ハード両面での利便性向上に向けた受入環境整備と、農泊の魅力を発信する海外向けのプロモーションを行うことが必要です。それを踏まえ、農林水産省は、今般、全国621の農泊地域のうちインバウンドの更なる受入を目指す55地域から「農泊インバウンド受入促進重点地域」(以下「重点地域」といいます。)を28地域選定しました。農林水産省及び関係機関が一体となって支援することを通じ、農泊地域へのインバウンド誘客体制を重点的に強化していきます。
今後の予定
今回選定された重点地域に対しては、関係機関とも連携し、
- 農山漁村振興交付金(農泊推進型)による追加的な受入体制整備の優先支援
- 海外旅行会社等との商談会やモニターツアー等の設定や、海外向けプロモーション
- 観光庁「地域観光新発見事業」について、重点地域を勘案した採択
- JNTO(日本政府観光局)による海外向けプロモーション
等の支援を実施してまいります。
農林水産省
農林水産省が「農泊インバウンド受入促進重点地域」として選定した28地域
- ころもがわ農泊地域協議会(岩手県奥州市)
- 牡鹿半島浜泊推進協議会(宮城県石巻市)
- 一般社団法人 仙北市農山村体験推進協議会(秋田県仙北市)
- 大田原グリーン・ツーリズム推進協議会(栃木県大田原市)
- 秩父地域農泊推進協議会(埼玉県秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)
- 滑川町農泊推進協議会(埼玉県滑川町)
- 鎌倉農泊協議会(神奈川県鎌倉市)
- みのぶ農泊地域連携協議会(山梨県身延町)
- 南木曽「ウェルネス農泊」推進協議会(長野県南木曽町)
- SAKU酒蔵アグリツーリズム推進協議会(長野県佐久市)
- 函南町農泊推進協議会(静岡県函南町)
- 寺泊広域まちづくり協議会(新潟県長岡市)
- アルベルゴディフーゾ新湊を拓く会(富山県射水市)
- 城端地区活性化協議会(富山県南砺市)
- 白峰林泊推進協議会(石川県白山市)
- 田原市農泊推進協議会(愛知県田原市)
- 一般社団法人大紀町地域活性化協議会(三重県大紀町)
- 相差地域海女文化活性化協議会(三重県鳥羽市)
- Inaka Tourism推進協議会(三重県津市)
- 南丹市美山エコツーリズム推進協議会(京都府南丹市)
- 明日香交流人口促進協議会(奈良県明日香村)
- 宇陀市古民家活用地域活性化協議会(奈良県宇陀市)
- 金剛葛城山麗地区農泊事業推進協議会(奈良県御所市)
- 太田川流域農泊振興協議会(和歌山県那智勝浦町)
- にし阿波~剣山・吉野川観光圈協議会(徳島県美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)
- てしま農泊推進協議会(香川県土庄町)
- うきは中山間地区農泊推進協議会(福岡県うきは市)
- 山都農泊協議会(熊本県山都町)
JUGEMUは、24番に記載されている「太田川流域農泊振興協議会(和歌山県那智勝浦町)」に含まれます。
インバウンド需要の拡大は、地域経済活性化や文化交流など多くのメリットをもたらしますが、同時にデメリットも存在します。
地域住民との共存、観光資源の持続可能な利用、地域経済のバランス、労働環境の改善など、様々な課題に積極的に取り組んでいかなければならないと気を引き締めた今日この頃です。